大会5日目

プロジェクトリーダーの川端です。

早いもので、第12回全日本学生フォーミュラ大会が無事終了いたしました。

前日は激しい雨に見舞われましたが、最終日は天候に恵まれ炎天下のもとエンデュランスが行われました。

この日はエンデュランスのグループAとグループFinalの走行があり、私達の出走はグループFinalの2番手でした。

エンデュランス出走時間の2時間前に吸気パーツのクラックを発見しましたが、早急に対応したことで、無事エンデュランスを完走することが出来ました。

これを以って、全ての審査が終了し、今年度も全動的競技を完走することが出来ました。

これもひとえに大学職員、スポンサーの方々、運営スタッフの方々、チームメンバーの協力あってのものだと考えております。

本当にありがとうございました。

今年度大会結果は以下の様になっています。

静的審査
コスト審査:5位
プレゼンテーション審査:64位
デザイン審査:24位
動的審査
アクセラレーション:25位
スキッドパッド:8位
オートクロス:5位
エンデュランス:4位
燃費:4位
総合順位:5位
受賞
日本自動車工業会会長賞
ICV総合優秀賞5位

今年度目標であった優勝は残念ながら達成することが出来ず、改めて優勝することの難しさを痛感しました。

しかし総合順位では5位を獲得し今年度も表彰台に立つことができ、なんとか上位校としての立場を守るが出来たのではないかなと思います。

個人的な話になりますが、今年度大会は私にとって非常に感慨深い大会となりました。

高校3年生の時に学生フォーミュラの存在を知り、「この大学のこのチームで活動がしたい!!」と思ってから早3年が経ちました。

プロジェクトリーダーとしてチームを上手く引っ張れたかどうかは分かりませんが、リーダーとしての立場が終わってしまうのかと思うと、複雑な気持ちになります。

学生フォーミュラを通して、車1台を作る難しさを経験できたと同時に、チームで1つの事を成し遂げることの難しさを経験することができたました。

考え方や目標、モチベーションの在所やストレスの感じ方など、違う考え方を持ったメンバーが1つのチームを形成し、同じ目標に向かって活動していくことがいかに難しいか、この一年間プロジェクトリーダーという立場で嫌という程感じました。

他人の考えをすべて理解することなど非常に難しいことだと思いますが、「自分は何がしたくて、どうしたいのか」ということを相手に伝え、お互いを理解し合うということが「ものづくり」において非常に重要であるということを感じました。

この一年間、チームを引っ張る立場として自分の意思や方向性をチームに伝えつつ、メンバーの考えも理解するということを意識して行っておりましたが、これは学生フォーミュラだけではなく、社会に出てからも必要とされる力であると私は考えております。

来年度は「引き継ぎ」を重点的に行いたいと思っています。

自分が先輩から引き継いだものをそのまま後輩に引き継ぐのではなく、アップデートを行いつつ、4~6年間という短い期間の中でこれらすべてを行い、引き継がなければなりません。

私はこれが学生フォーミュラの活動の中で最も難しい所の一つだと思っています。

すべてを完全に引き継ぐのは不可能であり、何をどこまで行えば引き継ぎが完了するのか、そもそもにどうなれば引き継ぎが完了するのかなど非常に難しい所ではありますが、私がこの活動で得たことを次の中心メンバーに少しでも伝えていければなと思います。

少し長くなりましたが、改めまして大会関係者の皆様、大学関係者、スポンサーの皆様、チームメンバーの家族の方々に深くお礼申しあげます。

今後の予定としましては2014年度チームの反省会を行い、新体制会議を行う予定です。

来年もあの場所に立てるよう精一杯努力していく所存ですので、今後ともグランデルフィーノを宜しくお願い致します。

Text:Chikara Kawabata

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京都工芸繊維大学 学生フォーミュラチーム